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平成23年度女子日本代表チーム 第4次強化合宿開始

2011年6月22日

 本年8月に開催される「第24回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権 長崎/大村大会 兼 2012年ロンドンオリンピック アジア地区予選」に向けて強化活動を行う平成23年度女子日本代表チームは、6月20日(月)より味の素ナショナルトレーニングセンターにて、第4次強化合宿をスタートしました。

 前回合宿、第3次強化合宿(ヨーロッパ遠征)について、「ヨーロッパ遠征では、チームを作りながらゲームを行うことを繰り返してきました。セレクションも兼ねていましたので、プレイタイムは多くて1人20分程度にし、2グループを作ってゲームを行いました。それでも強豪相手にしっかりと戦えたことで自力はついてきています」と、こう語った中川文一ヘッドコーチ。また、ヨーロッパ遠征で感じた手応えをもとに、課題を克服するための今合宿については、「プレッシャーディフェンスの見直し、スクリーンプレイの正確さ、ターンオーバーをしないための正確なパス、ドライブの合わせなど、あげればきりがありませんが、細かい部分を積み上げていきます」という目的を持って行なっているようです。

 日本代表初選出となり、所属チームでの韓国遠征しか海外経験のなかった大庭久美子選手(デンソー アイリス)は、「身長はもちろんパワーが強いと感じました。しかしその中で、スピードやディフェンスでプレッシャーをかけることなど、チームでやってきたことはしっかりできたと思います。自分の持ち味であるスピードと外角シュートは常に意識していますし、中川ヘッドコーチにも求められていることなので、さらに精度を高めていきたいです」と、ヨーロッパ遠征を振り返りました。
 また、ギリシャ戦2試合目に捻挫をするアクシデントに見舞われ、今回は別メニューで調整を行っている渡嘉敷来夢選手(JXサンフラワーズ)は、「(JXで行った)アメリカ遠征では為す術もなく終わったことが悔しくて、ギリシャでは絶対に負けたくないという意気込みで挑みました。アメリカに比べれば体の当たりは弱かったですし、相手にやられたという印象はありません。しかし、もう少しポストマンとの1on1をやりたかったですし、試合の中でポストアップしていきたいと思いました」と、アメリカとヨーロッパでの遠征で経験してきたことを語ってくれました。

 そして、アメリカより帰国した大神雄子キャプテン(JXサンフラワーズ)が日本代表チームに合流。「WNBA(アメリカ)への挑戦は、8月に開催されるオリンピック予選のために行きました。結果はついてきませんでしたが、世界の強豪選手たちとやり合えたことですごく手応えを感じています。3月末からずっとWNBAに合わせてコンディションを上げていましたが、中川ヘッドコーチもお願いして、今は一度緊張の糸を緩めさせてもらっています。これから再び合宿に参加して、オリンピック予選へ向けてもう一度コンディションを上げていきます」と次なる夢へ向けて気持ちを切り替えていました。

 今回の第4次強化合宿は、7月2日(土)まで約2週間にわたり行い、さらなる強化を図っていきます。