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平成23年度男子日本代表チーム 第13次強化合宿(ベネズエラ/メキシコ遠征) 第2戦 vsベネズエラ代表

2011年8月1日

◇7月30日(土) 19:30~ 第2戦 vsベネズエラ代表

 日本 ● 67-103 ○ ベネズエラ
 (10-27,19-22,21-27,17-27)

 前日、出だしから相手に完全にペースを握られ38点差で敗戦し、まじまじと実力差を見せつけられた日本代表チームは、再度ベネゼエラ代表と対戦。試合当日の午前練習では、前日22本のターンオーバーを奪われたベネズエラのプレッシャーに対する対応策を確認。選手は前日の敗戦を重く受け止め、第2戦目に強い意気込みをもって挑んだ。

 第1ピリオド、序盤から日本は、相手のインサイドによるポストアップ中心の攻めに対し、苦しめられる展開。オフェンスでは昨日の反省を活かし、ボールを動かしながらプレッシャーに負けず、#15竹内(譲)などが果敢にゴールへ攻める。だが、良い形でシュートチャンスへ持ち込むもリングに嫌われ、確実にものにできない。その間、ベネゼエラは着実に得点を重ね、点差が開き、10-27と大きくリードされ終了。

 第2ピリオド、ディフェンスと機動力で活路を見いだしたい日本は、4番ポジションのプレイヤーに、機動力とリバウンド力がある#11網野、#12広瀬を起用。これが徐々に功を奏し、ディフェンスが機能し始める。その後、ディフェンスリバウンドを奪うと、持ち味でのアップテンポのオフェンスも出始め、#15竹内(譲)、#11網野がアグレッシブな1on1やジャンプシュートが得点を重ねていく。終盤、#9川村が足の故障で戦線を離脱するアクシデントがあるも、29-49、20点ビハインドで終了。

 第3ピリオド、前半で良いシュートを打つも、決めきれなかった日本は、3Pシュートが1/8という数字。ここで怪我をした#9川村の代わりに起用された#17永山が奮起。3Pシュートを連続で決めると、チームの流れも良くなり、ディフェンスも更に機能し始める。その後も日本は、相手のプレッシャーの裏をついたバックドアプレイが連続して出てくるなど、本来の足を使ったバスケットを展開。#12広瀬、#6桜井、#11網野が阿吽の呼吸のプレイをみせ巻き返しを図ると、一時13点差まで追い上げる。だが、ここから昨日31点を挙げた、NBAのメンフィス・グリズリーズでも活躍するグレイヴィ・バスケスが力強いドライブから器用なシュートでバスケットカウントを奪い、流れを引き戻す。さらには、3連続3Pシュートを沈め、日本のリズムを断つ。日本本来の激しいディフェンスから、積極的にバスケットを狙うバスケットで追い上げを見せるも、50-76と点差を広げられ終了。

 第4ピリオド、日本は引き続きディフェンスで懸命に守るも、最後のリバウンドを取りきれず、相手にセカンドチャンスを与えてしまう。特に、相手のバスケスにドライブからパスにで翻弄され、インサイド、アウトサイドとバランス良く攻められてしまう。オフェンスでは#17永山の3Pシュートと#18竹田のミドルシュートなどで食い下がるが、相手のサイズと運動能力にリバウンドを支配される。最終的に、67-103と第1戦同様大きく差をつけられ、敗戦した。

 ベネゼエラ相手に点差はついたが、日本の「戦う」姿勢が見られ、チームとして向上が見られた実りのある2連戦となった。
 試合後、特に後半でチームを引っ張った#17永山選手と#18竹田選手に試合の感想を聞いた。

■#17 永山誠選手
「昨日の反省を活かし、今日はチーム全員がやろうとする気持ちが出ており、特にディフェンスが良く機能していました。ただ、ディフェンスで相手を止めても、最後のリバウンドが取れずに苦戦しました。なので、チーム全員がリバウンドに対する意識をもっともっと意識を高め、戦っていきたいです。
 また、前半にチームが苦しんでいた3Pシュートの確率で、貢献出来たこと(3P% 4/7)は良かったですが、ディフェンスでは遅れを取った部分もあったので、個人としては反省ばかりです。チームとしては日本らしいバスケットボールが出せた時間帯もありました。我々は身体が小さいので、如何に素早く周りこみ身体を使って相手をスローダウンさせるかがポイントになると思います。ベネズエラ代表は派手さはありませんが、とても堅実なチームでボディコンタクトに強いチームです。こうしたチームと戦う時は、なおさら気持ちの面でひいてはいけません。これまでやってきたように、リングに向かうプレイをこうしたチーム相手にも果敢にしかけていけるようにしていきたいです。
 今回、ベネズエラ代表との2試合行い、2試合とも点差は開いてしまいましたが、2試合目では確実にチームとしての成長が見られました。メキシコ代表との試合でも、今回の試合の反省点を修正して、チームとしても個人としても更にレベルアップしていきたいです」

■#18 竹田謙選手
「昨日同様、今日もとにかく出だしが悪かったです。相手のプレッシャーを真っ向から受けすぎて、ミスが多くなってしまいました。
 今回のベネズエラ代表との対戦では、リバウンドの質の大きな違いを感じました。サイズや運動能力だけではなく、リバウンドに対する意識の強さに差を感じました。
 自分の仕事はベンチから出る選手として、しっかりとした働きをすることです。そのためにもゲームをよく見て、相手チーム、自分のチームのうまく行っているところ、そうではないところをよく観察し、出場した時には、その時に必要とされていることをやることを心がけています。そういった面では今日は自分が出た時にもう少しディフェンスをうまく機能させたかったです。シュートのタッチがよくチャンスがあったのでどんどん打ちましたが、ディフェンスについてはまだまだだと感じました」