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第24回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権 長崎/大村大会 兼 2012年ロンドンオリンピックアジア地区予選 大会第3日目終了

2011年8月24日

 第24回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権 長崎/大村大会 兼 2012年ロンドンオリンピックアジア地区予選、大会第3日目は、宿敵・韓国と対戦。前回のFIBA ASIA選手権では、予選ラウンドは68-82、準決勝は57-101と完敗。アジア3位で出場した昨年のFIBA世界選手権では64-65と1点差に泣き、決勝トーナメント進出を阻まれました。韓国は越えなければいけない壁であり、ロンドンオリンピック出場へ向けて負けられない相手です。

 意地と意地のぶつかり合いとなった日韓戦。第1ピリオド、日本は韓国に簡単に攻撃をさせない堅い守りを見せ、逆に7連続得点を決めて、20-6と最高の立ち上がりを見せる。韓国は202cmの#12HAを入れるとインサイドから得点されるが、#5髙田、#6間宮も良く守ってミスを誘い速攻に転じて得点。しかし、徐々に韓国も立て直し、#9KIMの3Pシュートを決められ38-28、10点差で前半終了。後半に入ると、韓国は#9KIMを中心に得点を重ね、第4ピリオド開始2分を過ぎたところで51-52、逆転される。オフェンスリバウンドでつなぐ日本だったが、得点が決まらない。最後は韓国に連続3Pシュートを決められ、59-66で逆転負けとなった。

 試合後、中川ヘッドコーチは「前半はディフェンスも良く速攻も出せましたし、良い流れでゲームに入ることができました。しかし、後半になると、韓国の#12Ha選手の存在も大きかったですが、ディフェンスが崩れてやられました。相手のディフェンスも良くなり、#12吉田のドライブで崩すことを選択したのですが、功を奏さなかったです。最後に2本の3Pシュートを決められたのが致命傷でした。三谷選手も3Pシュートを打ったのですが決められなかったのは仕方がないですが、紙一重の差でした」と試合を振り返りました。

 キャプテン#13大神雄子選手は、「昨日同様にスタートダッシュはすごく良かったです。これまで課題だった立ち上がりの部分が克服でき、着実にレベルアップしています。スタートダッシュは相手も絶対に大事する中で、自分たちがものにできたことはすごく大きなゲームになりました。ただ、やっぱり40分間あるのがバスケットなので、最後終わった時に自分たちが1点でも勝てば良いわけですが、その気持ちを自分たちがどう出すかが大切です」と語った後、「決勝で叩けば良いので、全然心配はしていません」と、すでに気持ちは切り替えていました。

 22分間出場し、9得点9リバウンドを記録した#10渡嘉敷来夢選手は、「久々にこんなに試合に出られ、後半負けていてもまだ行けると思っていました。やっぱり楽しいですね」と、敗れたことで逆に闘争心に火が着いたようです。3勝目を挙げた韓国が1位通過となる可能性が高くなりました。この借りは絶対に決勝へ進出してリベンジするためにも、渡嘉敷選手への期待は高まるばかりです。

 全チームが3試合を終え、レベルⅠは、3連勝した韓国、その後を追う日本、中国、チャイニーズ・タイペイが2勝1敗で並びました。レベルⅡはさらに混戦となっており、マレーシア、ウズベキスタン、インドネシア、カザフスタンが2勝1敗、その後にシンガポールが1勝2敗とひしめき合っています。入替戦へ進めるチームは2つ。レベルⅡも激闘が続いています。

 明日8月24日(水)のハヤブサジャパンは3連敗中のインドと対戦。インドのエースは、2009年の前回大会で平均22得点で得点王を獲り、今大会も着実に得点を伸ばしている#6ジョス・ギートゥ アナ選手。中国戦を含めた「予選ラウンド残り2ゲームもしっかり戦って、勝って自信をつけたい」と、中川ヘッドコーチも言っていたように、明日はしっかり3勝目を挙げ、ロンドンオリンピック出場権獲得に向かってハヤブサジャパンは上昇します。