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女子日本代表第3次合宿終了

2009年4月25日

4月15日(水)〜24日(金)、10日間に渡って行われた女子日本代表の第3次合宿が終了しました。女子日本代表を率いる中川ヘッドコーチにこれまでの活動についてお話を伺いましたのでご紹介します。

[Q]日本代表が発足して約1ヶ月経ちますが、これまでの練習コンセプトを教えてください。
[中川HC]
大きなポイントは4つあります。
世界に比べて身長が低いので、「走ること」を中心に、ディフェンスでプレッシャーをかけること。
また、「センター陣のフォワード化」を図っています。ペイント内でのプレーは、世界ではなかなか厳しいので、センター陣もミドルシュートやドライブインで勝負できるようにしています。
あとは「リバウンドの徹底」ですね。ディフェンスリバウンドはしっかりと体を当ててリバウンドエリアを広げること、オフェンスリバウンドも飛び込んでランニングリバウンドに行けるようにしています。
それと、「シューティング」。(身長が低い分)リバウンドでは不利なので、(シュートを)沈めるしかないという思いで必然的に練習量が多くなっています。

[Q]選手たちにそのコンセプトが浸透している手応えは感じていますか?
[中川HC]
セレクションを兼ねていますが、練習のスタイルや私がどんなバスケをしたいのかということを徐々に分かってきていると感じてます。

[Q]10年振りの代表監督復帰となりましたが、率直なご感想をお聞かせください。
[中川HC]
10年前、アトランタ五輪の頃は、かなりの時間をかけてチーム作りをしました。世界と戦うためにどうすれば良いのか、初めから答えが分かっているわけではありませんので、試行錯誤しながら経験を積んでいきました。ヨーロッパ遠征にもたくさん行かせてもらい、いろんな体験をさせていただきました。
基本的には当時の体験や経験を元にチーム作りを行っています。世界のバスケも変わっていますし、多少違う部分もあるかもしれません。これから新たなる経験をして、世界に通用するチームを作っていきたいです。
前回の時は、全く分からない状態でのスタートでした。世界のイメージがあり、同じ強化でも経験がある分、短縮してできるのではないかと思っています。

[Q]近々の目標としていた6月のアジア女子選手権大会が延期になってしまいましたが、どのように気持ちを切り替えて、今後の合宿に臨まれているのでしょうか?
[中川HC]
もし急に開催が決まったとして、「代表チームは解散してしまいました」では困りますので、開催されるという前提の元にチームを作っていきます。いつ開催が決まっても戦えるように準備はしています。

次回、女子日本代表は5月3日(日)〜9日(土)に第4次合宿を行い、合宿の成果を試すために5月10日(日)からオーストラリア遠征へ出発します。
女子日本代表へのご声援、よろしくお願い致します。