ニュース

日本代表のビッグマンたち

2009年6月4日

代表候補選手たちにいろいろとコメントをいただいてきましたが、東アジア選手権へ向けた合宿中のインタビューは今回で最終回。ラストを飾るのは、世界と戦うためのキーパーソンでもある“ビッグマン”3選手にお話を伺いました。

■竹内譲次選手

[Q]ホッブスHCが求めるビッグマンの役割とは?

竹内譲次選手:リバウンドはもちろん、スピードを生かしたプレイを求められているので、走ることが必要になってきます。

[Q]ホッブスHCの印象は?

竹内譲次選手:すごく徹底されているというか…。ヘッドコーチが求めているプレーができないとすごく怒りますし、徹底した指導をするイメージが強いです。

[Q]これまで世界と戦って来て、自分の中で世界に通用する点はありますか?

竹内譲次選手:日本というのは身長が低いわけですし、自分自身も世界と比べればそこまで大きいサイズでは無いので、その中で自分の強みと言えば、走ることだったり、速い展開でのプレーをしていくことだと思います。それはヘッドコーチが求めることと一致することでもあり、このチームはすごくやりやすいです。

[Q]世界には自分よりも背が高くて、強く、速い選手がたくさんいるわけですが、そのような選手とコートで向き合った時はどのような心境なのでしょうか?

竹内譲次選手:世界バスケ等でいろんなすごい選手たちとマッチアップしてきましたが、日本はチーム力で戦っていくスタイルですので、自分がどれまで通用するかは別として、これまで完全に抑えられたということも無かったです。久し振りの国際試合に自分がどれだけ成長できているのか試せる良い機会だと思っています。前回と比べても、代表の中での自分の役割がウエイトを占める部分が多くなってきているので、自覚を持って挑んでいきたいです。

[Q]日本代表のプライドやステータスをどのように感じていますか?

竹内譲次選手:大学の頃から代表に選ばれていますが、選ばれることが当たり前と思わないように意識しています。今回、ヘッドコーチも代わり、みんなゼロからのスタートを切り、代表候補の中でも絶対に負けてはいけないと思っています。選ばれて当たり前という気持ちは全く持っていませんし、常に競争意識や向上心を持ってやっていくことを大切にしています。こういう激しい環境にいられるのが、自分にとっては日本代表のステータスだと思っています。

■山田大治選手(レラカムイ北海道)

[Q]ホッブスHCが求めるビッグマンの役割とは?

山田選手:リバウンドとディフェンスだと思います。

[Q]ホッブスHCの印象は?

山田選手:みんなと同じだと思いますが、ひとつひとつが細かいです。ひとつのプレーでもミスしたら細かく注意されます。

[Q]これまで世界と戦って来て、自分の中で世界に通用する点はありますか?

山田選手:大きい選手がマッチアップしてきたら、外に出てドライブやアシスト、ミドルシュートなどで積極に攻めていける点です。

[Q]世界には自分よりも背が高くて、強く、速い選手がたくさんいるわけですが、そのような選手とコートで向き合った時はどのような心境なのでしょうか?

山田選手:大きい選手がマッチアップしてきたら逆にラッキーだと思っています。オフェンス面では動いて崩せると思いますし、ディフェンス面では体を張れば何とかなるといつも思ってやってます。

[Q]日本代表のプライドやステータスをどのように感じていますか?

山田選手:バスケットをやっている選手たちのトップでやらせてもらっているのは、自分の中でプラスになっています。学生の頃からずっと代表に入っていますが、最終目標はオリンピック出場であり、その意識を毎回毎回持って代表に参加しています。その目標を心がけて、日々練習しています。

[Q]レラカムイ北海道に所属する山田選手は練習が休みでも北海道へ帰宅できない状況ですが、休日はどのように過ごしてますか?

山田選手:練習がハードなので、しっかり休んでます。ずっと同じ環境ですので多少はストレスも感じますが、みんな同じ条件ですし、仲も良いので苦痛ではないです。買い物に行ったりして気分転換しています。

■竹内公輔選手(アイシンシーホース)

[Q]ホッブスHCが求めるビッグマンの役割とは?

竹内公輔選手:(世界と比べると)サイズがないんで、リバウンドの際のボックスアウトですかね。特にリバウンドを徹底して練習していますし、自分の仕事だと思っていますので、そこを伸ばしていきたいと思ってます。

[Q]ホッブスHCの印象は?

竹内公輔選手:みんなとかぶりそうなんですけど…。練習中と練習以外の差が激しすぎますね。普段は物静かですが、コートに入ってくると一変して情熱的に指導してくれます。

[Q]これまで世界と戦って来て、自分の中で世界に通用する点はありますか?

竹内公輔選手:いやぁ、まだまだですね。今やってるNBAのプレーオフを見ていても、格が違うというか…。あれが世界の頂点だと思ったら、自分の実力のなさを痛感させられてます。

[Q]世界には自分よりも背が高くて、強く、速い選手がたくさんいるわけですが、そのような選手とコートで向き合った時はどのような心境なのでしょうか?

竹内公輔選手:僕も代表経験が長くなってきているので、それこそ何十回と大きな選手たちとマッチアップしてきているので、今さら大きな選手が来てもやるしかないって感じです。中国のヤオミンもいましたしね。

[Q]日本代表のプライドやステータスをどのように感じていますか?

竹内公輔選手:バスケ人口60万人以上の中から選ばれた16人(6/3時点)なわけですから、大変光栄に思っています。僕自身もJBLプレーオフでのケガもありましたが、代表に選ばれたら率先して参加したいと思っていました。普段のチーム(アイシンシーホース)では外国人選手がいて、彼らに頼る部分が大きいのですが、代表では日本人だけでどこまでやれるのか、日本の力を海外に見せるチャンスだと思っています。

日本代表は6/6(土)まで調整を行った後、6/7(日)に愛知へ移動し、「2009愛知バスケットボールフェスティバル」(愛知県体育館)に参加し、激励会を開催していただきます。ぜひ、合宿を終えた日本代表候補16名の精悍な姿を見に遊びにいらしてください。