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【大会前特集①】JX-ENEOSウインターカップ2014 大会開幕まであと7日。前回大会は男子:宮城・明成、女子:愛知・桜花学園が頂点に

2014年12月16日

 バスケットの冬、到来である。日本のバスケットカレンダーにおいて、年末年始の風物詩となっているウインターカップとオールジャパンがいよいよ始まる。

 7日後に控えたウインターカップ2014――正式名称は「東日本大震災復興支援 JX-ENEOSウインターカップ2014 平成26年度 第45回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会」である。
 夏の高校総体(インターハイ)、秋の国民体育大会を経て、高校生が挑むシーズン最後にして、最大かつ最高峰の戦い。ウインターカップの王者こそが、その年の最強チームと言う人もいるほどだ。
 その展望に入る前に、昨年度の大会を簡単に振り返っておきたい。

前回大会優勝:男子 宮城・明成

 まず、男子は「宮城・明成」が4年ぶり2度目の優勝を果たした。準々決勝で東京・八王子学園八王子を破ると、準決勝では伊藤 大和(現・中京大学)、角野 亮伍の2人のスコアラーを擁する静岡・藤枝明誠に走り勝った。決勝戦は福岡・福岡大学附属大濠に対して序盤から自分たちのバスケットを展開し、最後までイニシアチブを取り続けた。それが勝因と言えよう。
 中心にいたのはガードの植村 哲也(現・法政大学)、スコアラーの白戸 大聖(現・東海大学)、大黒柱の宮本 滉希(現・明治大学)の3人。各ポジションに軸となりうる3年生がいたことで、チームは安定感を保ち続けていた。その才能を一気に世に知らしめた八村 塁も、彼ら3年生がいてこそ、のびのびとプレイができたわけだ。

 準優勝の福岡大学附属大濠もまた、明成に勝るとも劣らない才能を最上級生に抱えていた。キャプテンの青木 保憲、大黒柱の杉浦 佑成(ともに現・筑波大学)、スラッシャーの葛原 大智(現・大東文化大学)、そしてシックスマンの堤 大喜(現・関西学院大学)。誰もが力を持っていながら、最後の一歩を出し切れなかった悔しい思いは、津山 尚大、牧 隼利らゲームに出ていた下級生が引き継ぐ。

 3位は東京・京北。40年ぶりにインターハイを制し、国体では混成チームながら優勝したことで、高校3冠を狙える立場にいた。しかし主力に頼るゲーム運びは、怪我による戦力低下と諸刃の剣であった。最後の大会でその裏面を出すことになる。それでも準決勝まで勝ち上がり、そこで敗れはしたものの、翌日には切り替えて銅メダルを獲得したことは、夏と秋の王者に相応しい戦いぶりだった。

 その他に目を向けると、高知・明徳義塾は準々決勝で藤枝明誠と対戦し、あと一歩のところまで追い詰めたが、ギリギリのところでベスト4進出がその手中からこぼれ落ちている。強豪の福井・北陸は準々決勝で京北に完敗し、京都・洛南も東京・國學院大學久我山のゾーンにしてやられた。また注目選手として挙げられていた富山・富山第一の馬場 雄大(現・筑波大学)は山形・県立山形南のディフェンスを崩せず、1回戦で姿を消している。

前回大会優勝:女子 愛知・桜花学園

 続いて女子を振り返ってみる。優勝は「愛知・桜花学園」。2年連続19回目のウインターカップ制覇となり、優勝回数では男子の秋田・県立能代工業が持つ20回にあと一つと迫った。同時に夏のインターハイ、秋の国体と合わせて高校3冠も達成している。
 準々決勝で東京・明星学園を一蹴したが、準決勝の愛媛・聖カタリナ女子との対戦では楽勝ムードから一転、第4ピリオドに猛追を受け、危うく落とすゲームをしている。それをなんとか振り切って進んだ決勝戦は、東海ブロックでも対戦をしている岐阜女子が相手。こちらは追い上げこそ受けたものの、最後は落ち着いて勝利を手にしている。
 その中心にいたのは、3年生の山田 愛(現・JX-ENEOSサンフラワーズ)、馬瓜 エブリン、酒井 彩等(ともに現・アイシン・エィ・ダブリュ ウィングス)、井澗 絢音(現・シャンソン化粧品 シャンソンVマジック)らである。そのうち酒井を除いた3人は、2年生のときに「第2回FIBA U-17女子バスケットボール世界選手権大会」で4位入賞の経験をしている。桜花学園のプライドと、本気で世界と戦った経験が、彼女たちを最後まで奮い立たせていたのだろう。

 準優勝の岐阜女子は、インターハイの準々決勝で敗れた千葉・昭和学院を破っての決勝進出となった。キャプテンの鐘ヶ江 さゆり(現・大阪体育大学)を中心に、インサイドではロー・ヤシン(現・拓殖大学)が決勝戦でも両チームトップの28得点を挙げるなど、持てる力を存分に発揮している。ただ、全体的なバランスで桜花学園に一歩及ばなかった。

 3位は聖カタリナ女子。準決勝で桜花学園に最後の一歩が届かず涙を流したわけだが、翌日にはしっかりと切り替えて試合に臨むあたり、その強さは本物だった。2人のエース、宮崎 早織(現・JX-ENEOSサンフラワーズ)と加藤 瑠倭(現・デンソー アイリス)を中心に、篠原 華実、曽我部 奈央、木村 珠貴の2年生トリオも最後まで力を発揮した。特に昭和学院との3位決定戦では、2年生の曽我部 奈央が7本の3Pシュートを沈めるなど、サイズの不利をシュートの精度で見事にカバーしたゲームを見せている。
 一方でその試合に敗れた昭和学院は、赤穂 さくらを使ったインサイド勝負に出たが、エースの小山 真実(現・JX-ENEOSサンフラワーズ)が終盤に負傷退場をする不運もあって、銅メダルには届かなかった。

 上位4チーム以外に目を向けると、昨年度は東海ブロックのチームが上位に食い込んできた。桜花学園、岐阜女子以外にも、愛知・安城学園、静岡・常葉学園がベスト8に入っている。

 結果だけを振り返ると、大きな波乱はなかった前回大会。だが、ここで挙げたチーム以外にも、さまざまなドラマはあった。ひとつでも上位に、1日でも長くチームメイトとともに、という想いも見え隠れしていた。そんな彼ら、彼女らの想いを下級生たちが引き継ぎ、今年度の大会を迎える。

 ウインターカップ2014開幕まで、あと1週間――。

試合日程・結果

12月23日(火・祝)

男子1回戦/女子1回戦

12月24日(水)

男子1回戦/女子2回戦

12月25日(木)

男子2回戦/女子3回戦

12月26日(金)

男子3回戦/女子準々決勝

12月27日(土)

男子準々決勝/女子準決勝

12月28日(日)

男子準決勝/女子決勝・3位決定戦

12月29日(月)

男子決勝・3位決定戦

報道関係者 取材申請用ウェブサイト

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