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【大会前特集②】JX-ENEOSウインターカップ2014 大会開幕まであと3日。男女大会展望、2014年高校バスケ最終章を制すのはどのチームか

2014年12月20日

 「JX-ENEOSウインターカップ2014」開幕まであと3日――。思い起こせば、今シーズンの高校バスケットも、さまざまな表情を見せてくれた。そこで大会前特集の第2回は、今シーズンを振り返りつつ、高校バスケット最高峰の大会でもあるウインターカップ2014の展望をしていきたい。

 まず男子から見ていくと、南関東インターハイを制したのは福岡・福岡大学附属大濠。28年ぶりの頂点に立ち、いち早くウインターカップ2014の出場権を手に入れた。また主要メンバーは、長崎がんばらんば国体でも福岡県選抜の一員として優勝を果たしている。つまり「高校3冠」にリーチがかかっている状態であり、その結果に期待がかかる。その福岡大学附属大濠とインターハイの決勝戦で戦ったのは、宮城・明成。前回大会(ウインターカップ2013)の覇者であり、インターハイで福岡大学附属大濠と同じく出場権を得た。

福岡・福岡大学附属大濠 #13津山 尚大選手(178cm/3年)

 ウインターカップ2014は、この2チームが中心となって展開されるだろう。福岡大学附属大濠には#13津山 尚大、#8牧 隼利、明成には#8八村 塁、#6納見 悠仁といったアンダーカテゴリーの日本代表選手を複数抱えており、彼ら以外のメンバーも彼らに匹敵するくらいの力を持っている。また年齢や経験は違うが、片峯 聡太コーチ、佐藤 久夫コーチともに抜かりのない、さらにレベルアップをしたチーム作りをしてくるだけに、この2校を倒すことは容易でないだろう。逆に言えば、この両チームに対して、対戦チームがどのような対策を練ってくるか。また対戦チームの選手たちがどのような迫力でゲームに臨むのか。そのあたりが注目の一つになりそうだ。

 福岡大学附属大濠、明成の次に注目したいのは、愛知・桜丘と、新潟・帝京長岡の2校。桜丘には#10モッチ ラミーン(203cm/2年)、帝京長岡には#14タヒロウ ディアベイト(205㎝/1年)の下級生留学生を擁しており、インターハイでその実力を発揮している。今大会ではマークが厳しくなることが予想されるが、それを乗り越えるだけの力をつけてきているか。さらに、高知・明徳義塾東京・八王子学園八王子などにも経験とサイズのある留学生がおり、対戦相手は高さに苦しむかもしれない。
 一方で、それは日本が世界で戦う縮図と捉えることもできる。サイズのない日本がさまざまな対策を練って戦うように、高さのないチームがどのような作戦を立ててくるのか。それをどこまで徹底できるか。勝敗もさることながら、留学生のいるチームと対戦するチームの戦いぶりにも注目したい。むろん留学生を擁するチームには、実力のあるガード・フォワードもおり、高さ対策を練られた先に、彼らがどう躍動するかにも期待がかかる。高さだけではないところにも見どころである。

 また、インターハイ・国体ともにベスト4の京都・洛南も大会にアクセントをつける存在になりうる。第37回大会から3連覇を果たし、一時期は「冬の洛南」などと言われていたが、ここ5年間でベスト4以内に入ったのは、第43回大会の3位だけ。今年のチームにはスーパースターが不在だが、それだけにチーム力はこれまで以上に強いところがある。ただし、勝ち上がり次第ではあるが、初戦で千葉・船橋市立船橋と対戦することになれば、このカードは1・2回戦のなかでも屈指の好カードといっていい。「冬の洛南」を復活させるには、まずはそこでの1勝が肝心となるだろう。

愛知・桜花学園 #7加藤 優希選手(178cm/3年)

 続いて女子に目を向けると、優勝候補の筆頭は、やはり愛知・桜花学園だろう。南関東インターハイ、国体を制し、今年も「高校3冠」まであと一歩のところまできている。今年のチームは絶対的なエースがいるわけではないが、選手全員がそれを理解し、自分の持てる力を出し切ることでチーム力を上げようと心得ている。その共通認識の高さが、今年の桜花学園の一番の強さなのかもしれない。夏から秋、そして冬にかけてバックアップメンバーの底上げがどこまでできているか。井上 眞一コーチの手腕を考えれば、きっちりと作り上げているだろうが、本大会の空気の中でもバックアップメンバーが練習してきたことを出せるかどうか。主力がファウルトラブルなどに陥ったときに、彼女たちが仕事をすれば、他を圧倒できるはずだ。

 対抗は千葉・昭和学院。エースの#12赤穂 さくらは、アンダーカテゴリー日本代表のみならず、今年は女子日本代表チームに初選出され「第17回アジア競技大会」に参加するなど、多くの経験を積んできている。これまで悔し涙を流し続けてきた彼女が、最後に大輪の花を咲かせられるか。その鍵を握るのは、赤穂(さ)以外のメンバーだろう。誰もが力を持っていながら、競った展開の大事な場面では赤穂(さ)に頼ってしまったり、焦りからか単純なミスが目立った二つの全国大会。彼女たちがタフなメンタルを身につけていれば、冬の頂点に立つことも十分に考えられる。

 その2チームを追う愛媛・聖カタリナ女子は、1年生のときから主力メンバーとして活躍してきた#5曽我部 奈央、#6木村 珠貴、#7篠原 華実の3人が引っ張る。下級生も力をつけてきており、昨年度の準決勝・桜花学園戦や3位決定戦の昭和学院戦で見せた、コートを広く使ったバスケットを続けられれば、桜花学園、昭和学院といえども、彼女たちのスピードと運動量についていくのは難しいだろう。悲願の頂点を目指す、注目チームの一つである。

 桜花学園、昭和学院、そして聖カタリナ女子が一歩抜け出している感は拭えないが、他チームにも十分にチャンスはある。初出場の大阪・大阪桐蔭、地の利を生かしたい東京・東京成徳大学八雲学園、また1回戦からの登場となるが、昨年度の準優勝チームの岐阜・岐阜女子など、実力校が今年もそろっている。何がきっかけで上位3チームにほころびが生じ、何かのスイッチでシンデレラチーム、シンデレラガールが生まれる可能性もある。

 短期決戦のトーナメントは勢いに乗ったチームが強い。男女ともに、その波をうまくつかむのはどこなのか。読者の方々にはぜひ東京体育館に足を運んでいただき、コート外の雑音を打ち消すほどに一生懸命な彼ら、彼女らの、今持てる全力プレイに注目していただきたい。

 ウインターカップ2014開幕まで、あと3日!

■関連リンク
【大会前特集①】JX-ENEOSウインターカップ2014 大会開幕まであと7日。前回大会は男子:宮城・明成、女子:愛知・桜花学園が頂点に(2014年12月16日発信)

試合日程・結果

12月23日(火・祝)

男子1回戦/女子1回戦

12月24日(水)

男子1回戦/女子2回戦

12月25日(木)

男子2回戦/女子3回戦

12月26日(金)

男子3回戦/女子準々決勝

12月27日(土)

男子準々決勝/女子準決勝

12月28日(日)

男子準決勝/女子決勝・3位決定戦

12月29日(月)

男子決勝・3位決定戦

報道関係者 取材申請用ウェブサイト

ウインターカップ2014の取材申請受付は終了しました。