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現地レポート

目覚めよ、エース RSS

2014年12月25日 20時00分

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大会の初戦は、やはり難しいのだろう。
インターハイを制し、今大会の第1シードとなった福岡・福岡大学附属大濠が、高知・明徳義塾を【68-66】で振り切り、3回戦進出を決めた。しかも第3ピリオドまで負けていたのだから、そこからの逆転は底力があるといえばそうなのだが、一方でどんなチームにとっても大会への入り方は、繰り返しになるが、難しいということなのだろう。第3シードの京都・洛南が、1回戦を勝ち上がった千葉・船橋市立船橋に敗れたことも、その表れなのかもしれない。

チームトップの28得点を挙げた北海道・東海大学付属第四⑤白旗 優一

チームトップの28得点を挙げた北海道・東海大学付属第四⑤白旗 優一

北海道・東海大学付属第四もまた、大分・県立大分舞鶴に苦しめられた。それでも【99-87】で勝つことができたのは、夏から冬にかけて行なってきたチームの底上げが成功したからと言っていい。
「最後は白旗(優一)が活躍をしてくれたし、辻(幹也)や北川(大騎)たちもよくつないでくれた」
佐々木 睦己コーチが認めるとおり、今日はエース以外の選手が、それぞれにいい働きをしていた。前半は北川のドライブが効いていたし、後半は白旗、辻が大事な場面で仕事をしていた。センターの大内誠もゴール下のリバウンド争いで体を張り続けた。今日の勝利は間違いなくチームで得たものである。

唯一、最後までリズムに乗りきれなかったエースの#4内田 旦人が言う。

「自分のマークが厳しくなるのはわかっていました。なのにフェイスガードをされてからプレイに集中できなくなって、途中で切り替えることもできませんでした。フラストレーションが溜まる一方で…こんなことは初めてです」

これまで得点を荒稼ぎすることでチームの勝利に貢献してきた内田が、この日は15点にとどまっている。佐々木コーチも「振り切ってから打てばいいのに、ディフェンスを意識しすぎていた」と指摘する。

大分・大分舞鶴の厳しいデイフェンスに苦しめられた東海大学付属第四④内田 旦人

大分・大分舞鶴の厳しいデイフェンスに苦しめられた東海大学付属第四④内田 旦人

実はこの大会が始まる前、東海大学付属第四は「兄貴分」ともいうべき東海大学と練習試合をしている。東海大学は11月末に行われたインカレこそ準優勝に終わったが、秋の関東大学リーグでは完全優勝を果たした。チームを率いる陸川 章コーチは「今大会の東海大四はいいですよ。夏よりずっとよくなっている。ウチのディフェンスが彼らの動きにマッチアップできなかったくらいですから」と絶賛するほどだ。そしてこう続ける。
「特に内田くん。あまりにもやられすぎたので、途中から(ベンドラメ)礼生をつけました。そうしたら、ようやく止まりました」
大学バスケット界でもトップクラスのディフェンス力を持つベンドラメ選手をつけて、ようやく止まったほど、彼の攻撃力は抜けていたのだ。
一方の内田もベンドラメ選手に止められたことで、大会前にいい経験ができたという。

「礼生さんのディフェンスはボールをもらう前がすごく激しくて、ボールの受け方などをすごく考えさせられました。今日のゲームでもボールを持たれる前に厳しく守られたけど、礼生さんほどじゃなかった。なのに、礼生さんとマッチアップした経験を生かせていかなかった。今晩思い出して、また考えます」

チームに助けられて命拾いをした北のエースは、これから目を覚ます。

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