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現地レポート

メインコートに散る RSS

2014年12月27日 21時15分

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壁は高ければ高いほうが、乗り越えたときに気持ちがいいと歌ったのは誰だったか。準々決勝で敗れた新潟・帝京長岡にとっても、茨城・土浦日本大学にとっても、ベスト4の壁は高かった。乗り越えるのは来年以降に持ち越しである。

宮城・明成に【51-84】で敗れた帝京長岡の柴田 勲コーチは「(明成は)そつがない。シュートの精度が高く、リバウンドも強い。全てにおいてレベルが高い」と完敗を認める。それでも#14タヒロウ ディアベイトを含めて、主力に下級生が多くいたことは、来年以降の収穫でもある。
「私が言うよりも、自分たちで肌を合わせる体験をしないとわからないこともある。明成と対戦したことで、シュートの精度や彼らを守るための脚力など、今日感じたことを同級生や下級生に伝えてほしい」
そうすることが、いまや激戦区となった新潟県を勝ち抜き、さらに全国でもトップクラスに入るためには欠かせないというわけだ。

ドライブを決める新潟・帝京長岡⑧高橋 陸

ドライブを決める新潟・帝京長岡⑧高橋 陸

2年生ガードの#8高橋 陸にとっても、ディフェンディングチャンピオンの明成と対戦できた経験は大きい。
「同じ2年生だし、負けたくない気持ちはありました。ただ明成のほうが一つ上でした。来年は、自分の持ち味であるスピードを生かしたプレイがいつでもできるようにしたい。そしてもう一つ上、二つ上のチームを作っていきたいです」
ウインターカップ初出場の帝京長岡にとって、この敗戦は終わりではなく始まりなのだ。

土浦日本大学は愛知・桜丘に勝てば、その明成と対戦できるところにいた。だが結果は【62-81】と、こちらも完敗であった。チームを率いる佐藤 豊コーチも「相手のほうが一つ上だった」と認める。そのうえで選手たちにこう告げていた。
「1、2年生は明日からまた立て直すぞ。3年生がベスト8まで導いてくれた経験を生かして、来年こそ頑張るんだぞ…頑張ろうぜ」

桜丘のセンター、#10モッチ ラミーンとマッチアップした土浦日本大学の#5平岩 玄は「ゴール下でプレイさせないようにしようとしたのですが、力が足りませんでした。簡単にやられてしまいました」と悔し涙を流す。
課題を聞くと、ハイポストからのドライブや、その周辺のジャンプシュートをもっと徹底的に覚えなければいけないと言う。ディフェンスでも、土浦日本大学が得意とするゾーンディフェンスで、もっと足を動かさなければならない。むろんモッチ ラミーンに対して当たり負けしたフィジカルについても「全然足りないです」と認める。そしてこう続けるのだ。
「留学生に対するフィジカルコンタクトが普通にできないと、塁(ルイ)は止められない」

茨城・土浦日本大学⑤平岩 玄は、まだまだ発展途上のセンターだ

茨城・土浦日本大学⑤平岩 玄は、まだまだ発展途上のセンターだ

「ルイ」とは明成の#8八村 塁である。男子U-17日本代表のチームメイトであり、平岩が追いかけている存在でもある。留学生に敵わなければ、八村には到底及ばないと、平岩は考えるわけだ。
「今日勝って、(明日)ルイとマッチアップしたかった。今の自分がどれくらいやれるのか、試してみたかった」
ライバルとして同じコートに立てるかどうかは、これからの平岩次第である。八村をも脅かす存在になれば、チームもおのずとベスト4の壁を突破できるだろう。

明成と直接対戦して、勝利に届かなかった帝京長岡。明成と対戦する直前に敗れ、明成まで辿り着けなかった土浦日本大学。大会はあと2日続くが、来年の勢力図が少し見えてきた気がする。
メインコートに散り、敗れた者の新たな挑戦は、その翌日からはじまる。

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