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現地レポート

桜、アゲイン RSS

2014年12月28日 19時48分

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「自分たちのプレイができず、ディフェンスもダメでした。対策は練ってきたのですが、予想外のことをされて、みんな戸惑ってしまいました。自分もミスが多かったし…」
愛知・桜丘の司令塔・#16高橋 理輝は、試合をそう振り返る。初の決勝進出を狙った桜丘だったが、宮城・明成の強固なディフェンスを上回ることができなかった。ファイナルスコアは【52-75】、完敗である。

宮城・明成のゾーンディフェンスに苦しんだ、愛知・桜丘⑯高橋 理輝

宮城・明成のゾーンディフェンスに苦しんだ、愛知・桜丘⑯高橋 理輝

「ゾーンディフェンスは想像していたのですが、思っていたものとは違うものでした」と高橋は言う。
「ウチのオフェンスの中心はモッチ(ラミーン)と、両ウイングなんです。でもモッチは八村(塁)にやられていたし、ウイングで攻めようと思っても、明成はそれも警戒していたのか、手を伸ばして守ってきたので、うまくパスを回すことができませんでした」
チームをベスト4まで導いてきた高橋のコントロールが、明成の激しい守りに狂わされてしまったのである。

インターハイ以降、マンツーマンに対する準備は十分にしてきた。今年9月には日本航空JALラビッツ等で指揮を執っていた林 永甫氏をアシスタントコーチに招へいし、スクリーンプレイなどの練習をしてきた。モッチの高さだけに頼らない攻撃の幅を広げようとしたわけだ。
しかしウインターカップで対戦する相手は、モッチの高さを嫌がったのか、ことごとくゾーンディフェンスを敷いてくる。むろんその準備もしてきていたが、もう一つ上のレベルでの準備まではしきれていなかった。

予想外のことはゾーンディフェンスだけではないと、高橋は言う。
「明成のリバウンドへの飛び込みや速攻の速さ、シュートレンジの広さも僕たちの予想を超えていました」
それこそが、同じ2年生といえども、日本一を狙うチームの強さなのである。

高さのない桜丘の大黒柱、⑩モッチ ラミーン

高さのない桜丘の大黒柱、⑩モッチ ラミーン

それを知れただけでも桜丘にとっては大きなプラスだろう。なぜなら高橋やモッチら、桜丘のスタメンもすべて2年生だからである。来年にこの経験を生かすことができる。
江崎 悟コーチも「私が指導し始めて10年になりますが、サイズは小さいけれども、これまでで一番いい素質の選手たちです」と認める。そのうえで「サイズをカバーするだけのメンタリティーを身につけなければいけない」と、課題も忘れていない。
高橋もまた、ウインターカップの経験をこう言っている。
「僕たちに対して、前から当たってくるチームは、愛知県では決勝戦くらいなんです。でも全国ではほとんどのチームが前から当たってくるので、そういうチームに対するオフェンスの組み立てや、ダメになったときの修正の仕方などを経験できたことは大きいと思います。またウインターカップのメインコートは、インターハイと雰囲気が違うし、本当にいい経験ができていると思います」

経験は十分に生かすべきだが、一方でまだ明日には3位決定戦が待っている。気持ちをきらすわけにはいかない。相手は千葉・船橋市立船橋である。
「モッチの高さをうまく使いながら、運動量で勝ちたい」
高橋はそう意気込みを語るが、運動量での勝負は船橋市立船橋も望むところだろう。明日は10時00分ティップオフの3位決定戦も見逃せない。

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